CityPopはタイで続いてる?
お久しぶりです、smithです。
個人的に引っ越しや仕事が忙しくなり、なかなかブログを更新できないでいました。
しかしながらも、Twitterでおすすめ曲の発信はしていまして、
特にタイPopsにハマっておりまして、今回はそれを掘り下げていきましょう。
タイの音楽って皆さんどんなイメージですか?
タイに旅行は行ったことあっても、
現地の音楽について気にしたことありますか?意外とないですよね〜
タイの音楽のイメージって、可愛らしい発音のタイ語による歌謡曲のようなイメージありませんか?
(現地では大衆歌謡曲のことを”ルークトゥン”というらしいです。)
自分はそう思っていて、歌謡曲だから現地の文化を深く知らないと楽しめないし、
勉強してまで楽しみたいとも思わず、気にしたことなんてありませんでした。
ある曲に出会うまではね、、、、
去年、TokyoIdolFestivalに出ていたFEVERが自分のタイ音楽のイメージをガラリと変えました。
なんじゃこりゃ!!!!!!って感じ
どこか懐かしくもあり、最先端の流行音楽であり、テクい、キャッチーでかっこいい、、、、、
っていうかこれ、CityPopじゃないの!?
数年前から海外で流行っているCityPopブームの流れなの?
タイ音楽のイメージ変わりませんか?
タイPopsの進化の歴史を紐解くとその答えがわかるかもしれません。
日本音楽の影響
タイの人が日本の音楽を気にすることってあるんでしょうか?
実はアニメが大きく影響していると言われています。
日本のアニメは現在海外で人気ありますよね。
タイも同じで日本のアニメがたくさん輸入されました。
要はアニメのOPやEDで使用されていた音楽も一緒に輸出されるわけです。
1980~1990年前半、特にCityPop全盛期、
当時TVでやっていたアニメのOPやEDにCityPopが使われてましたよね。
シティハンターやスラムダンクなどあげるとキリないですよねw
このアニメOP /EDの現在のタイPopsに影響を与えていると言われています。
また、タイのポップスを牽引してきたCyndi Seuiの影響があります。
Cyndi Seuiはバンコクのシンセディスコを軸にしたエレクトロミュージシャンで、
MySpaceの配信からスタートし、2005年にデビューしました。
彼は山下達郎のファンであるらしく、タイで日本の音楽を紹介したり、
日本の音楽のエッセンスを自身の曲に取り入れ、
タイに少しずつCityPopの土壌を作っていったのです。
また、duftpank的要素や、ファンク的要素を取り入れたり、
Jackson5のオマージュをがっつり入れたり、
西洋の音楽もタイに持ち込んでおり、タイポップスの先駆者的な方です。
これも同じで、現在最前線で活躍してるクリエイターは
少なからず彼の影響を受けており、
彼が耕していた土壌に現在花が咲いたというわけです。
KPOPの台頭
2000年代前半にKARAや少女時代から始まったKPOPのブームは
日本だけでなく、東南アジアにも大きく影響を与えました。
東南アジアのあちこちでKPOPをパクったアイドルが生まれ、
若い女性や男性がグループで歌うアイドルのフォーマットは
東南アジア中に浸透したわけです。
タイも同じで、KPOPアイドルのEXOを私生活までまるパクリしたMillenium Boyが人気を集め、
KPOP式アイドルはタイでもスタンダードとなりました。
そのころのKPOPや東南アジアの音楽はEDMブームに乗っかりまくり、
一過性の良さもありますが、ブームが去れば飽きられてしまう”ジレンマ”に悩まされます。
日本式アイドルの誕生
EDMブームが去った後、現れたのが日本式アイドルです。
2017年にAKBグループであるBNK48が誕生し、
日本式アイドル文化が輸入されました。
握手券付きのCDを売り、会いに行けるアイドル、
そして清楚でキャッチーを強みにした日本式アイドルはタイで大成功します。
現在でもBNK48は現地でも人気で
YouTubeのチャンネル登録者数は240万人を超えています。
日本式アイドルがタイでも売れることがわかり、
タイで開かれるJAPAN EXPOに日本から人気アイドルが大量に参加します。
そして面白いことに現地のヲタたちは日本語でMIXを売ったりコールをする異様な光景となるのです。
日本式アイドルはその後、
AKBだけでなく吉本系列やFES☆TIVEの姉妹グループが作られたり、
日本式を取り入れた現地のアイドルがたくさん生まれていきます。
タイの吉本系列アイドル Sweat16!
現地オリジナルの日本式アイドルが沢山生まれ、
一大ムーブメントとなるわけです。
しかしながら、フォーマットが日本式なら楽曲も日本式
ヲタに媚びる可愛らしい楽曲で耳に残らないアイドルが増えていきます。
王道アイドルはBNK48に勝てない。
KPOPブームも去り、EDMも飽きられてしまう。
こんな状況で登場するのがFEVERな訳です。
楽曲派アイドルFEVER
FEVERの楽曲は、どこか懐かしく、
流行のサウンドを取り入れたシンセポップスがベースです。
FEVERの楽曲チームは、現地のインディーズや若手ポップスを支えるクリエイター達で構成されており、
クリエイター達の所属するレーベルの枠を超えたドリームチームとなっています。
そう、このクリエイター達は、少年少女時代に日本のアニメを見て育ち、
Cyndi Seuiなどに影響を受けた若手ミュージシャンな訳です。
耳の肥えたクリエイター達が、
アイドルの楽曲として、タイのポップスとして
クオリティの高いものを目指し楽曲を提供しているのが、FEVERなのです。
自分自身タイポップスの流れを整理したときに、
あぁFEVERは出るべくして出てきたんだなと感じました。
これはタイの楽曲派アイドルだ!と、、、、
FEVERは現地TVの地下アイドルコンテストで優勝し、
もういつブレイクしてもおかしくない状況のようです。
日本の音楽オタクもFEVERは気にし出しているようで、
5/19にTBSラジオのアフター6ジャンクションでも紹介されました。
はぁ、FEVER最高、、、
求めいてるものはこれなんだよなぁ
アイドル以外のタイPops
待て待て、アイドルばっかり紹介してもしょうがないだろ、、、、
アイドルじゃなくて、今のタイPopsはどうなのよ?
アイドル以外も素晴らしいですよ〜
88risingのhigher brothersとコラボしたPhum Viphritも世界的にブレイクしましたし、
サマソニに出演したSTAMPも有名ですよね。
smithのお気に入りはINK WARUNTORNです。
シンセPOPでFEVERよりも日本寄りのスタイル
声は優しいハスキー、ルックスもGOOD!
サウンドも日本人には聞きやすい懐かしいアプローチです。
フィジカルLPが欲し過ぎて、タイのフリマサイトを探したんですが、
プレミア価格日本円で8万円になっていました。。。
タイミュージシャンのテクニック高くなってきてますね、、、
スタジオミュージシャンやアマのテクニックは
韓国が今一番すごいと思いますが、タイもなかなか凄いです(語彙力)
日本人がんばれw
いかがでしたか?
タイの音楽気になってきませんか?
タイのポップスを紹介し続けている日本人も居らっしゃるので、
フォローして、digってみてはいかがでしょうか?
タイ行きタイなぁ
現地のCDショップ行きタイなぁ
FEVERのフィジカル欲しいなぁ