from our Memento Box fromis_9
2022年のベストアルバム2枚目はfromis_9のfrom our Memento Boxです。
韓国の8人組アイドルで、BTSを輩出したHYBE LABELS傘下の事務所に所属しています。
年齢は20代前半、全盛期が完全に今かと思います。
ルックスやファッションはBLASCKPINKやaespaのように派手で攻撃的ではなく、
親しみやすいカジュアルなファッションで、健康的で等身大の女性像を作っています。
彼女達の曲は、初期から生音主義で、ターゲットを絞っているように感じます。
似たように生音主義のKPOP代表でApinkがいましたが、
途中から路線変更をしてしまい、自分は聞かなくなってしまいました。
Apinkのライブは生演奏で、バックバンドがガチだったので飽きが来ませんでした。
路線変更が本当に残念。。。
リード曲は「Stay This Way」
いわゆる水着ソング。夏のビーチリゾート系のMV。
一括りにしてしまえば彼女達の曲はKPOP。
ですが、彼女達の音楽は押し付けがましくなく、日本人には優しい音楽に聞こえてきます。
なぜなのか?
トータルパッケージがJPOPに近いんです。
KPOPによくあるのが、
①あからさまに2番に無理くりRAPパートを作ること(RAPメンバーに歌割りが必要なため)
②テーマとなる奇抜な歌詞を連呼させる(キャッチーな方が売れる)
だと思っていて、
fromis_9の曲は、わざわざそれを目立たせることはせず、
曲の構成の起承転結の中で上手に活用されており、心地よい構成になっています。
また、使っているコードの数も多めで、これもJPOPに近い。
コードの数はJPOPらしさを作る上で最重要かと思います。
分かりやすい解説動画置いておきます。
彼女達の曲は、このJPOPに近い感覚=歌謡曲感をアイデンティティとしており、日本人には優しいのです。
それでも、音質はKPOPらしさは忘れず、ベースは大きく、掛け声/合いの手も忘れずに散りばめられています。
JPOPとKPOPをバランス良くミックスさせて完成度が高い。
”懐かしいけど新しい”。これがハマってしまう理由なのかもしれません。
”懐かしいけど新しい”は、令和の時代に求められているストリームではないでしょうかね。
アルバム全曲素晴らしいので、聞いてみてはいかがでしょうか。
生演奏版も置いておきます。
1件のコメント